2023年を、忘れない。


馴染みの外猫との別れ。

2月にシマグレ

12月にグレハチ

どちらもお別れが出来たことを

忘れない。

夫の苦難と挑戦。

7月から始めた転職活動、

51歳の挑戦は

衛生管理の資格と大手総務のキャリアが

小規模エージェントの目に止まり

エンゲージメントに至った。


このままで

終わりたくない


今を生きる私達は

少なからずどこかでそう思って

潜在意識に導かれて未来を向く。

夫の思いが報われたことを

忘れない。


コロナ禍からインフル禍へ。

マスクは職場の必須アイテム。

極力ワクチンは打たない。

健康は自己免疫で守ることを

忘れない。


そして2024年。

元旦の朝日を地域猫キジマルコと迎えた。

寝床を追われて人目につく側溝で

何かを訴えるように暮らしている。

共に、生きていこう。

そう言ってる気がして

夜の暖をとるカイロを追加で仕込む。


元旦は、妻である私の実家で

まずは新年のご挨拶。

やや洋風のオリジナルなお雑煮に

取り寄せた豪華な京風おせちと、

スーパーで購入したお刺身。

紅白や駅伝の感想を言い合いながら

弟も少し合流して互いの健康と安全を

願い合うご挨拶。

元気なうちに、お出かけしておこう。

列車の旅を、今年の目標にした。


昼過ぎ、夫の実家へ、早めに向かう。

義父から連絡もあって、

先に初詣に行ってから帰宅した。

さあ、ひと休み。

保護猫まめにゃんに挨拶して居間で

団欒のひとときを過ごしはじめた頃。

16:06に警報音が鳴り、

能登半島沖を震源とする大型地震が起きた。

遠く離れた関東にも長い揺れが起きた。

津波の被害は予測を下回るも

輪島の街中で火の手が上がり、

かなり広範囲の家屋が全焼。

あちこちの道路で亀裂、寸断、崩落。

珠洲市の9割が倒壊したと後に判明した。

(珠洲市には過去、原発が検討された

経緯が有ったと初めて知る)


寄付する事しか、今はできない。

かつての東日本大震災の頃は

心がざわつき続けて物資を送り続け、

2ヶ月後現地へ向かったこともあった。

困ってる人に、実際に会いたい。

話を聴くしか出来なくても。

当時車で得意先のお宅に

毎日のような食材を配達して回っていた女性は、

眠気覚ましを飲みながら運転をして

現地を案内してくれた。

話をするうちに緊張が解れたのか

涙を流していた。

同行の女性に

「この景色を見て、復興できると思いますか?」

と質問されたあの日から、12年が経過した。

沿岸地域に無限に広がる、何もない景色。

かつてここに家があった、その土台だけがあった。

鉄筋の建物の上には、車があった。

漁港を乗り越えて街なかに、船があった。


祈念公園が作られ始めた2019年に

ようやく夫を伴って再会できた。


コロナ禍の2022年夏、

忙しさの合間を縫って、また会うことが出来た。


そして2024年。


出来ることをとSNSを辿り、

地元で開催される全国高校サッカー選手権で

3回戦に対戦する石川県代表星稜高校の

応援団が現地入り出来ないという情報を得た。

義母を誘って車で柏の葉スタジアムへ。

50人程度の応援団は、2回戦を終えたチーム。

そして次の対戦を控えたチームも応援に加わっていた。

対戦相手も

星稜のチームカラーである緑色のメガホンなどを

貸与してくれたそうで、

勝ち負けを超えたゲームとなった。

その反対側、自由席でも黄色い紙が配られ

健闘を陰ながら応援していたのだが、

その一員になれた事は

想像もしていない未来だった。


大きくなった甥と姪と、夕飯を共に過ごす。

成人して大学4年となる甥と

春から大学生になる姪に

テレビを消した空間で色んな質問をする。

スキな事に夢中な大学生活であってほしい。

デザートのいちごを食べる顔は

幼い頃から変わらないあどけなさだった。


猫パトロールを終え、

自宅で落ち着いた2日目の夜。

不在票が気仙沼から届いていた。

2022年の夏に、慌ただしく再会した女性から、

フカヒレスープが送られていた。

応援のベクトルは、今、双方向の矢印だ。

一時は歩行困難になるほど具合が悪くなった

2023年だったが、

今年はどこかで時間を作って会いましょう! 

と明るい声を聴くことができた。


1月2日。

羽田での衝撃的で辛い衝突事故が

夕方に起きていた。

奇跡的に旅客機の乗員全員が炎と煙の中

脱出に至った事を、忘れてはならない。

そして海上保安庁のエアバスは

新潟への支援に向けて待機しており

東日本大震災で唯一無事だった機体と共に

精鋭達5名が帰らぬ人となったことを

忘れてはならない。


生きている限り

このままでは終わらない。

このままでは終われない。


「がんばれ! 日本の絆 今こそ強く」

全国高校サッカーで選手権3回戦で

日大藤沢の応援団が掲げた横断幕には

力強いメッセージが描かれていた。


出来ることをしよう。

出来る人を

出来た人を

応援し、讃えよう。

批判は、時間のムダだ。


スポーツで

音楽で

エンタメで

スキなコトで

それぞれに未来を生きていこう。


会いたい人と

会いたい自分が

未来で待っている。



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