秋刀魚が届いた。
「捕れたら送ります」
と言っていたっけ。

気仙沼からの、ギフト。
今年は身の回りがざわついていて
心にもありがたかった。

2011年のあの日から、
気仙沼の大切な人たちと
繋がっている。

あの日、居ても立っても居られず
mixiで呼びかけする人の書き込みから
色んな繋がりが生まれたけれど、
自らの足で出向いたことが
こんな幸せなギフトに繋がるとは
想像すらしていなかった。


秋刀魚の漁獲量は
かなり目減りしているので、
送ることができませんでした、
と言われた年もあった。


今年届いた秋刀魚たちは
6尾。
夫とはんぶんこで1尾頂いた。
3尾は実家へお裾分け。
残り2尾は大事にまた分け合って
夫と頂くつもりだ。


秋刀魚は
字のとおり刀のようにキラキラと
美しい曲線をしている。
なんて滑らかな肌なんだろう。
見惚れてなかなかグリルに入れられず、
丸焼きして解して頂くと
身の解れ方も美しかった。
もちろん、味もしっかりとしていて
新鮮な秋の味覚を、贅沢に味わえた。


人は人によって元気づけられる。
それをコロナ禍で実感した。


全量把握の見直しがされ、
感染者のメールが届かなくなったのは
秋刀魚が届く前日のことだ。


両親と外食しながら
5回目のワクチン接種について話すと、
もう、打たなくてもいいんじゃないかな
と、母が呟いた。


これからは
生命維持活動の主戦場が
もっとシビアになる。
災害だって日々の脅威だ。


あの頃辿々しく使っていたSNSは、
今や欠かせないツールとなった。
助け合いの繋がりが
生まれるべくして生まれている。


日々、それぞれが
決断し、実行する。
それが、生きるということ。


無意識に作動する
心臓や呼吸のように
疑うことなく
それぞれに決断し実行する。
例えそこに横槍が入ったとしても
揺さぶられずに
信念をもって進んで行くことが、
明日の自分へのギフトとなる。


今も、、私達は
過去の自分からのギフトを
受け取っているのだから。









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