真夏はめくるめく過ぎるので、
毎年いつからいつが真夏だったのか
覚えていないのだが、
今年はお盆から月末にかけて
忘れ得ぬ事が多発した。


住まう賃貸マンションの上の階から
水漏れが起きたこと。
(修繕工事の日程はまだ未定)

訪問先で第一発見者になったこと。


これらが同時多発的に起きた時、
幸いにも夫は夏休みだった。


そして予定していた旅行にも
問題なく行けた事や、
夫の両親の健康上のトラブルにも
早めに対応出来た事で、
この夏は結局のところ
不思議なくらい収まりの良い形で収束した。


大変な事が起きている時。
心のどこかでどっしりと居座って
どうにかなるんじゃない?
って言っている自分がいたのは
救いだった。


地元で働き始めて7年目。
肝が座ったのかも知れない。
いや、
歳のせいかも知れない。
人間、半世紀近く生きていると
ある程度自分を信じられるように
なるのかも知れない。


命の危険を感じる暑さは
もう今年はないだろうけれど、
台風による湿った南風に
汗が止まらぬ日々は続いている。


地元の田んぼは
稲が刈り取られて
猫や鳥たちが縦横無尽に
歩き回っている。


季節の変化は
人の感情を置き去りにして
淡々と進んでいく。


幸いにして
我が家は夫婦ともに
心身の健康を維持することができた。


巷はどうか。
物騒な事件は増えているようだし、
心なしか泣き叫ぶ子供や
奇声をあげる少年の声を
多く聞くようになった気がする。


ようやく
なにかに耽けるのに
適した季節がやってきた。


7年目の秋。
空は相変わらず飄々として
美しいままだ。









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