夫、50歳。
数えで半世紀生き抜いたことになる。
私、49歳。
出会ったのは2006年の6月。
一緒になってからは15年目になる。

ちょうど夫が生まれた年に本土復帰となる
沖縄からパスポートで働きに出ていた母が
父と出会った頃。
母のお腹に宿ったのは、
きっと6月過ぎたあたり。


生き抜くことで
出会いがあり
命がつながっていく。
母が本土に来て
父と今の地元で出会わなかったら
私は存在しなかった。


そんな父も
祖父が大工で手に怪我をして
戦地に行くことを免れなかったら
終戦の年の1月に生まれなかったし、
終戦までの戦火を逃れて
生き抜いたからこそ
母と出会うことができた。


そんなことを
夫の行きた半世紀とともに振り返り、
しみじみと奇跡に感謝している。


それぞれに
葛藤しながら守ったものは
自分という存在。
自分が自分であるということ。


自分のままで
自分のすべてを使い切る。


電動自転車のバッテリーを
見ながら、ふと思った。


まだ、半分?
いや
もう、半分。


ここからは
放物線を描いて着地に向かう。
無理して飛距離を伸ばさなくていい。


横風に煽られても
風を楽しみながら、
いつかは
ソフトランディング。
できるといい。


素のままの
自分たちで。













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