私の持ち物は
私自身。
カラダひとつあればいい。
そこにココロをいれて
季節に合わせた装いをして。


相棒は、自転車。
電動は、無敵だ。


もう少しで50年目の人生になる。
これだけ生きてきて
誇れるものはあまりないけれど、
良くぞたどり着いたと思える今がある。


2020年に国家資格を取得して、
死ぬまで学びと思う道を歩く日々。


空はどんなときも美しくて、
おひさまが見えるだけで
最高の1日になる。
風や季節には負けそうになるけれど、
知恵と工夫で何とかなると知った。


幸いにして
身内に感染者も怪我人や病人もおらず
ワクチンにも耐えうる体を維持してる。


2019年の台風みたいな嵐もなく、
穏やかな気候の土地で
巡る季節を体感している。


とあるお家では
亡くなった家族の49日だった。
花に囲まれた遺影を前に、
花と一緒に会いに来たんだと思った。


ひとりで住まうその人は、
親を東京の空襲と川崎の空襲で失った。
ご自身も横浜で空襲にあい、
目の前を銃弾が走ったと語ってくれた。
おひさまの光が部屋を照らす中、
穏やかな今を味わっていた。


生まれ変わるなら、
花がいいですね。
ふと私の口からそんなコトバが出た。
もう、ニンゲンはコリゴリだ。
今生を穏やかに全うしたいものだ。
そう思えるのも
今が穏やかで満たされていたからだ。


遺影に向かい手を合わせ、
愚かなニンゲンの愚行を
どうにかしてくださいと願った。
遺影の笑顔は
妙に安心感で溢れて見えた。


仕事を半日終えて、
接種を受ける。
支度をする時間を長めに取って、
用事を済ませるべく
自転車で走り回る。
太腿が張ってきた。
昼はプロテインとアミノ酸を意識。
すき家のほろほろチキンカレーで
美味しくタンパク質摂取。


今日が人生の最後なら
最良の日にしておきたい。
そう思って生きている。


青空を見上げ、
ふと振り返るとオオイヌノフグリが
たくさん咲いていた。


這いつくばるように
花の目線で空を見上げる。
アングルにこだわりすぎて
土手の草に倒れ込む。
すぐそばに咲いていたのは
ヒメオドリコソウだった。


台座の上で合掌して立ち上がるように咲く
ホトケノザの花と似ている。
台座の下で控えめに手を合わせ、
被り物をしてるように見えるのが
ヒメオドリコソウである。


花はそれぞれの咲き方で
花としての生を貫いている。
人は選択肢がありながらも
個人としての生き方を見失う。


人は皆、
いつか花になって会いに来る。
出迎えなくちゃ、失礼だ。


幸いにして、
接種の翌朝となった今、
副反応は殆ど収まっている。
大事をとって、じっと過ごせるのも
滅多にないことだ。


副反応の最中、
東北で震度6の地震があり、
ベッドの上でただ揺られていた。
大事に至らなかったが、
やはり交通やインフラに影響が出ている。


出来ることを、しておこう。
万策尽きたら、空に任せるしかない。


動けるカラダ。
それさえあれば大丈夫。
たったひとりの自分のカラダ。
ココロをちゃんと詰め込んで。


おひさまと空の下で
花のように
ニンゲンとしての
生を全うしよう。

















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